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バッハを中心とするクラシック音楽についてどんどん書き込んでください。
お待ちしています。

目次
過去記事 <<(全1000件)>>

From juncoop To juncoop5@goo at 2005 11/01 21:46 編集 返信

今日の音楽

皆さん、こんばんわ・・秋も深まり、夜は10度下回り、昼は20度を越える、この気温差も堪えますね・・。

秋にブラームスというのはピッタリしますね。哀愁のあるブラームスの音楽。弦楽六重奏1番とかもそうですし、ドツイレクイエムも渋いですよね・・。ブラームスのピアノ曲はあまり知らないのですが、確か「雨の歌」てありましたかね?

ブラームスの室内楽、ピアノ作品も聴いていきたいですね・・。ブラームスはあまりにも渋すぎますが。

私は、最近、オペラ・アリアばかり聴いてます。ベルリーニの「ノルマ」のアリアも泣けます・・・。


From Skunjp To juncoop5@goo at 2005 10/30 18:37 編集 返信

ブラームスの秋

今日もメサイアでくったくたに疲れました。
来週日曜日が本番です。


シューマンですか・・・良いですねー。

ピアノ曲は僕も大好きで、最近はブラームスの晩年のピアノ小品集に凝っています。

Op117、118、119あたり。

これらの曲を聴くと・・・秋ですねー。それも晩秋から初冬という感じで、まさに今の雰囲気。

演奏はずばりアファナシエフです!もうこれに尽きます。

デンオンから1000円盤で出ています。

かつてのレコードアカデミー賞を受賞した名盤です。

これは強力にお勧めします。

From juncoop To at 2005 10/30 16:29 編集 返信

シューマン/飛翔

皆さん、こんばんわ・・寒いですね。

今日は、ピアノ曲ばかり珍しく聴いてます。

シューマンの飛翔は激しくていいですね・・。情熱的です。

ピアノ作品は最近とても好んで聞いてます。ショパンもかなり聞いております。ドビッシーとかラフマニノフがまだまだ聞いておりませんので、これからも聴いていこうと思う今日この頃・・。


※なぜかjuncoopの日記というプログを設置しました。笑



From juncoop To at 2005 10/28 22:28 編集 返信

今日の音楽

皆さん、こんばんわ・・。やっとまた休みです。疲れる。そして帰りにJRに乗っていると、尼崎あたりで事故とかで、新快速の中に40分ほど閉じ込められる・・。不運な私です。

秋と言えば、ちょっと聞きたくなるのが、マーラーの7番「夜の歌」です。狂おしい音楽なのですが、なぜか好きな第一楽章。


【今日の音楽】


●マーラー/交響曲第7番「夜の歌」

クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団

1971/ドイツ・グラモフォン

この第7番は5楽章まである曲なのですが、全体的に難解極まる音楽です。第1楽章がなんとか聞ける程度。この第一楽章を私は、こう名づけました。「夜の暗闇の中にかすかに光る月光の曲」。最初から不安な葬送曲のような始まりなんですが、滑稽な部分もあります。クーベリックの場合はシンプルな演奏でとても聞きやすいものです。重すぎず、かと言って軽いものではありません。マーラーの難解な曲をより聞きやすくしたという感じですね。


From juncoop To at 2005 10/25 22:27 編集 返信

今日の音楽

皆さん、こんばんわ・・・毎日、苦闘しています。片付けても仕事は増えるばかり・・。そのわりに6時半頃になるとホームシックになってしまう今日この頃。まあ夜になるのも早くなりましたし、暗くなると家に帰りたくなりますよね・・。

skunjpさん、九州とかに行かれるというのも、大変ながらいいですよね・・。私も別府でも行って、温泉と海の幸でも食べたいものです。


【今日の音楽】


●バッハ/カンタータ第39番「飢えたる者に汝のパンを分かち与えよ(Brich dem Hungrigen dein Brot)」BWV.39(1726)

フリッツ・ヴェルナー指揮

プフォルツハイム室内管弦楽団/ハイルブロン・H・シュッツ合唱団他

このカンタータはなぜか好きになりますね。冒頭からして苦悩なところは、現在の私の心境を表わします。しかしアリアが続くにつれて苦悩から安らぎに変わります。仕事での苦悩と家でのバッハを聴く安らぎでしょうか・・。冒頭合唱の一歩ずつ踏み歩く旋律は私が苦労して歩む姿ではないかと思ったりもしますね・・。辛いです。しかし家に帰ると温かい家庭とバッハの音楽があります。


1.[合唱]
Brich dem Hungrigen dein Brot
飢えている人にはパンを割き与え、
und die so in Elend sind führe ins Haus!
貧しい人々は家へと導きなさい!
So du einen nackend siehest so kleide ihn
裸の人を目にしたなら、服を着せ、
und entzeuch dich nicht von deinem Fleisch.
周りの人々を避けてはいけません。
Alsdenn wird dein Licht herfürbrechen wie die Morgenröte
そうすればあなたの光が朝焼けのように現れ、
und deine Besserung wird schnell wachsen
あなたの癒しが急速に進み、
und deine Gerechtigkeit wird fur dir hergehen
あなたの正義があなたを先導し、
und die Herrlichkeit des Herrn wird dich zu sich nehmen.
主の栄光があなたを自分のもとに引き寄せるでしょう。

(『イザヤ書』第58章第7節〜第8節)



From Skunjp To juncoop5@goo at 2005 10/24 22:33 編集 返信

カンタータNo49

先日ちょっと熊本に寄りました。

時間が余ったので行ったのは、もちろん中古レコード屋。

でも不作でした。結局、フォーレとフランクのVNソナタ(グリュミオー)を買い直しました。

ついでにタワーに行ったら品揃えの薄いこと、企画物もミーハーっぽくてガッカリ。バッハも数少なく、古楽に至っては20枚くらいしかなかったです。やはり地方の悲しさでしょうか。nujikoaさんも大変だなー、と思いました。結局タワレコではクラシックに欲しいのがなくチック・コリアを買いましたとさ・・・

junさん、カンタータ49番は名作ですね。僕も大好きです。クイケン盤はとても良いですよ。

まず素晴らしい器楽陣。S・クイケン、ピエール・アンタイ、寺神戸、鈴木(秀美)など錚々たるメンバー。そしてソプラノのアージェンタ、バスのメルテンスも言うことない素晴らしさ!

まずアンタイの霊感に満ちたオルガンに耳を奪われ、イエス役の誠実きわまりないメルテンスと、魂役の清純なアージェンタの会話に陶然となり、鈴木のチェロピッコロに聞き惚れ、最後まで聴き所が途切れなく続き、聴後は天国的な幸福感に包まれる。・・・そんな演奏です。

From juncoop To at 2005 10/24 21:03 編集 返信

京都バッハ合唱団演奏会を聴いて

皆さん、こんばんわ・・。忙しいです。

2005年 10月22日 [土]に京都バッハ合唱団と大阪室内管弦楽団の演奏会へ行きました。京都文化博物館・別館ホールでした。


カンタータ第48番「われ悩める人、われをこの死の体より」 BWV48
Kantate Nr.48 Ich elender Mensch wer wird mich erlösen BWV48

カンタータ第49番「われは行きて汝をこがれ求む」 BWV49
Kantate Nr.49 Ich geh und suche mit Verlangen BWV49

バッハ カンタータ第5番「われはいずこにか逃れ行くべき」 BWV5
Kantate Nr.5 Wo soll ich fliehen hin BWV5


演奏 バッハアカデミー関西
管弦楽  大阪チェンバーオーケストラ/合唱  京都バッハ合唱団
指揮 本山 秀毅


まずカンタータ第48番は地味なカンタータなので、さておいて、第49番はチェンバロ協奏曲第2番第3楽章の元となったオルガン・ソロとオーケストラのためのシンフォニアで、これがまたいいの! このカンタータはバス(イエス)とソプラノ(魂)の対話形式のカンタータで、第21番第2部のように愛を語る男女のような音楽で、ちょっと世俗カンタータのような感じがあります。特筆したいのは、オルガン・ソロを伴う最後のデュエットでとても素晴らしい演奏でした。一方第5番はトランペットを伴うカンタータなのですが、指揮者の解説付きで一通り説明と実演がされた後、通しで聞きました。第5番の冒頭合唱の素晴らしさと、最後のバス・アリアの音楽は傑作ですね。このカンタータはバッハの意図によりシンメトリーとなってます。本山さんの解説といい演奏といい、とても親しめるもので、よい雰囲気の演奏会でした。大阪室内管弦楽団の演奏はモダン楽器によるものですが、オケのメンバーがソロも兼ねますので水準としてもいい演奏だったと思います。5番のヴィオラソロとか、とても良かったですね。通奏低音はチェロ2、コンバス1、ファゴット、チェンバロ、オルガンと充実していました。声楽陣としてはテノールがちょっと風邪をこじらせていたのが惜しまれる。第49番のソプラノ歌手が結構美人だったので、嬉しいかった・・何をしに行ってるのでしょうか? また行きたいと思います。


【今日の音楽】


●ヘンデル/オラトリオ「エジプトのイスラエル人」全曲

ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
モンテヴェルディ合唱団/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ

Philips/1995年

密かに、ヘンデルのオペラ及びオラトリオを集めているjuncoopの第4弾なのですが、ガーディナーの場合バッハはともかくとして、ヘンデルはなかなかいい演奏ですね。今後クセルクセスとかリナルド、ジュリアス・シーザーとか集めていく予定です。バロック・オペラについてはバイエルン歌劇とかではブームになりつつあり、今後の録音が楽しみです。ヘンデルの場合バロックオペラでもとても水準が高いですし、音楽が美しいのが魅力ですね。このイスラエル人についてもゆっくりと聴き込みたいと思います。といいつつ、今日もヨハネ受難曲を聴く私がいる・・。




From juncoop To at 2005 10/21 23:01 編集 返信

ヨハネ受難曲

ヨハネ受難曲は、私の場合、リヒターを第一にヨッフムと並んで、好んで聞きます。ヨッフムのはアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団ですが、私がヨハネ受難曲をまず注目するのは冒頭合唱です。やはり大作受難曲の顔でもあり、この冒頭合唱の演奏がよくなければ、全体がダメな感じに思える程の影響力があります。その点で、ラミンの場合はちょっと訴えが弱い感じがします。リヒターには劇的で緊張感がある点で好きですし、ヨッフムの場合は大編成なのですが、激しさまでとはいかないにしろ、説得力のある演奏です。私の好みからしてこの冒頭合唱は訴えが強い演奏を好む訳です。

1.[合唱]
Herr unser Herrscher dessen Ruhm
主よ、わたし達の支配者よ、あなたの誉れは
In allen Landen herrlich ist!
全地に輝いています!
Zeig uns durch deine Passion
あなたの受難によってわたし達に示してください
Daß du der wahre Gottessohn
真の神の子であるあなたは
Zu aller Zeit
あらゆる時に、
Auch in der größten Niedrigkeit
大いなる低みに達した時にさえ、
Verherrlicht worden bist!
栄光を受け輝かれるという事を!


この歌詞からもわかりますが、力強い訴えを感じざるを得ません。となると音楽も強烈に叫びと情熱的な訴えが欲しくなるのです。

ラミンの場合、かなり弱弱しい演奏がなんとなく不満に残り、全体にそのイメージが先入観となってしまいます。リヒターのような激しい演奏は、劇的なヨハネという音楽の魅力発揮することに成功しているのではないかと思います。即ち、群集の憎しみの激しい合唱という表現と、その物語のシーンについて反省や苦悩するかのようなコラールの対比、リヒターの場合は見事な表現と思いますね。ヨッフムはリヒターほど強烈ではありませんが、さすがに大指揮者で歌劇も多く手がけた人だけに、その劇的表現は見事ですし、激しい叫びはそれなりに、コラール斉唱については厳粛に荘厳に演奏されます。そしてその演奏は聞き手に感動を与えます。たとえば、ヨッフムの演奏したコラールで、

26.[コラール]
In meines Herzens Grunde
わたしの心の奥底では、
Dein Nam und Kreuz allein
ただあなたの名前と十字架だけが
Funkelt all Zeit und Stunde
いつも、どんな時にも輝いていて、
Drauf kann ich fröhlich sein.
それでわたしは喜んでいられるのです。
Erschein mir in dem Bilde
わたしが苦しい時にはその姿を現し,
Zu Trost in meiner Not
わたしを慰めてください。
Wie du Herr Christ so milde
主 キリストよ、あなたはどれほど穏やかに、
Dich hast geblut' zu Tod!
死に臨んで血を流された事でしょう!


については、いろいろな演奏を聴いた中でも最も感動した演奏でありました。十字架のシーンのコラールなのですが、それまで激しい音楽が続く中で、このコラールは聞き手に救いを与えるかのような感動に満ちたコラールです。


つづく


From juncoop To juncoop5@goo at 2005 10/21 20:30 編集 返信

今日の音楽

皆さん、こんばんわ・・。忙しいので1週間が経つのも早いです。
やっと休めます。

★skunjpさん

「バッハを聴いていると、僕は「愛されている」と思うのです。
誰からって・・・神様からです。特にカンタータを聴いていると。それに感謝するって良いですね。」

そうですね・・人間はよく自分だけで生きているなんて思うかもしれませんが、周りの方がたの支えがあってこそ、やっていけるのですよね・・。ですから、感謝したいです。


「僕らは、無い物を数えると不満だらけになる、でも、有る物を数えると感謝の心が出てきますね!」

有る物はあって当たり前になりがちなんですが、それは実は当たり前ではないですね。身内とか当たり前のように一緒に過ごしますけど、実は愛があります。仕事とか友達の温かさとか協力がないと、結局自分はなにも出来ないのです。そのため感謝する気持ちをいつも持ちたいと思ってます。


「このところ毎朝聴いています。26番を聴いてその穏やかさに納得しました。これはリヒターはすごくガンガンやるので、ちょっと苦手な曲でした。でもヴェルナーを聴くととても穏やかで、歌詞の「いかにむなしき」というのと見事に呼応しているのですよね!時に、最後まで不発の演奏もありますが、大体においてヴェルナーの解釈は本当に素晴らしい。」


確かにリヒターの場合、厳しさと、聞き手にプレッシャーを与えるような緊張感がありますね。そのため刺激があります。しかしそればかりであると、聞き手は疲れます。表現とか訴えの点ではリヒターは抜群の表現をしますので、好きではありますが。聞き手の心情はいつもそれを受け入れる訳ではありませんね。日々、テンションも上下しますし、時には安らぎたいものです。そこが人間の強さと弱さでありますね。ヴェルナーの場合、「バッハの音楽は弱い立場の人間に神の温かさを伝える、弱い人に神の慈悲を与える」とでも言うような表現ではないでしょうか。神の審判についてはリヒターのような厳しい表現がぴったりでしょうし、神の温かさという点ではヴェルナーのような愛に満ちた演奏がしっくりとくるのではないかと勝手に思ってます。




From Skunjp To juncoop5@goo at 2005 10/20 22:16 編集 返信

穏やかなバッハ

>しかし私にはバッハの音楽があります。毎日いろいろな事がありますが、
 家に帰ってバッハの音楽を聞きますと、とても安らぎます。生きていてよかった
 と思うのが、周りの温かい人々とバッハの音楽と、私と一緒に過ごすヨメさんに
 感謝してます。

ワーイ、junさん、良かったですね!

本当に僕らにはバッハがある!

バッハを聴いていると、僕は「愛されている」と思うのです。

誰からって・・・神様からです。特にカンタータを聴いていると。

それに感謝するって良いですね。

僕らは、無い物を数えると不満だらけになる、でも、有る物を数えると感謝の心が出てきますね!



>ヴェルナーの温かで人間味ある演奏は、心が癒されます。この人の演奏を聴くと安らぎ
 ますし、なんとなく安心感があります。ぜひヴェルナーのカンタータは全部聴いていただ
 きたいと思います。

ハイ、このところ毎朝聴いています。26番を聴いてその穏やかさに納得しました。
これはリヒターはすごくガンガンやるので、ちょっと苦手な曲でした。

でもヴェルナーを聴くととても穏やかで、歌詞の「いかにむなしき」というのと見事に呼応しているのですよね!時に、最後まで不発の演奏もありますが、大体においてヴェルナーの解釈は本当に素晴らしい。

さて、あすからまた数日、九州に行きます。しばしお別れです・・・

奥様と良い時を過ごされますように。

From juncoop To at 2005 10/19 21:11 編集 返信

今日の音楽

皆さん、こんばんわ。ますます寒くなりつつあります。そして秋はなんとなく夜などは寂しいですね。しかし私にはバッハの音楽があります。毎日いろいろな事がありますが、家に帰ってバッハの音楽を聞きますと、とても安らぎます。生きていてよかったと思うのが、周りの温かい人々とバッハの音楽と、私と一緒に過ごすヨメさんに感謝してます。


★skunjpさん
「ずっと前からヴェルナーの良さを理解し、聴いてこられたjunさんの見識こそ素晴らしいと思います。」

有難うございます。skunjpさん、私はリヒターのような情熱的で厳しい演奏が好きなのは確かなのですが、ヴェルナーの温かで人間味ある演奏は、心が癒されます。この人の演奏を聴くと安らぎますし、なんとなく安心感があります。ぜひヴェルナーのカンタータは全部聴いていただきたいと思います。


★アンケートその2
ご回答があまりかんばしくないのですが、 皆様もお忙しいことですし、ゆっくりと待ちたいと思います。


★秋の夜に聴くバッハ

最近はいつもバッハの声楽作品を聞いてます。今日はマリナーのカンタータ第170番、第159番を聞いてます。マタイが特に聞きたい気分なんですが、リヒターをはじめレーマン、ヴェルナー、クレンペラー、ラミンと聞いていこうと思ってます。


From juncoop To at 2005 10/17 21:35 編集 返信

今日の音楽

皆さん、こんばんわ。秋は深まり寒くなりつつあります。

skunjpさん、さっそくアンケートの回答有難うございます。参考になります、今後聞いていきたいと思います。人が勧められる演奏には好みはあるものの、やはり光るものがありますね。自分がこれだとこだわる演奏だけを聴くのではなく、人の勧める演奏を聴くことにより、自分の視野が広がり豊かとなり、音楽に対して深まりを増すことが出来ると思いますね。また新発見もありますね。

今日は、月曜なので疲れるのですが、最近、リヒターのマタイに再び夢中になってます。素晴らしいですね。


【今日の音楽】


●バッハ/マタイ受難曲BWV244

カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団/合唱団/ミュンヘン少年合唱団

シュライアー(福音史家)シュラム(イエス)ニムスゲルン(B)ドナート(S)ハマリ(A)ラウベンタール(T)ベリー(B)

1971年5月/ミュンヘン録音

前にもご紹介しました、リヒターのマタイの1971年録画版でありまして、リヒターの通奏低音チェンバロと指揮によるもの。派手なリヒターのチェンバロが鋭く、より劇的な雰囲気が出ています。シュライアーのエヴァンゲリストもかなり激しく、緊張感が聞き手に迫ってくる程であります。この録音は、1959年や1979年のスタジオ録音を上回る出来かもしれません・・・。
この演奏は79年ともまた違ったソリストで、より劇的な印象がありますし、激しいですね。シュライアーとかワルター・ベリーの歌唱はとても素晴らしいです。



From Skunjp To at 2005 10/16 21:17 編集 返信

アンケート第2弾!

junさん、そんなに褒められると恥ずかしデス。

ずっと前からヴェルナーの良さを理解し、聴いてこられたjunさんの見識こそ素晴らしいと思います。

さて、出ましたね第2弾!

でも、僕の場合、好きな演奏がたくさんあってとてもベストワンは絞れません。
というわけで、3つまで選ばせてください。


@マニフィカト

コルボの1回目もラテン的で良いですね。僕が今聴きたいのは鈴木盤かな。(明日は変わるかも)

Aモテット集

1パートひとりのユングヘーネルが画期的です。あとヤコープス、ウィンズバッハ少年合唱団。

Bカンタータ第4番

クルト・トーマスには僕も1票、あとリヒター、ロッチェ

Cカンタータ第21番

リヒター、ヴェルナー、ヘレヴェッヘ

Dカンタータ第51番

ギーベル(レオンハルト、アンドレ!)、ガーディナー

Eカンタータ第56番

リヒター、ヴェルナー、ブリュッヘン

Fカンタータ第78番

E・マウエルスベルガー、鈴木、ヴェルナー

Gカンタータ第80番

E・マウエルスベルガー、リヒター、ヘレヴェッヘ

Hカンタータ第140番

リヒター、トーマス、ヴェルナー

Iカンタータ第211番

シュライヤー、鈴木、コレギウムアウレウム

Jインベンションとシンフォニア

鈴木、園田高弘、P・ゼルキン

Kフランス組曲

ルセ、ヴァルヒャ、鈴木

Lイギリス組曲

ルセ、グールド、ペライヤ

Mパルティータ全曲

ロス、シフ、鈴木

Nイタリア協奏曲

P・ゼルキン、ブレンデル

Oヴァイオリン・ソナタ

バルヒェット、スーク旧盤、カルミニョーラ

Pフルート・ソナタ

ランパル、ニコレ、クイケン

Qリュート曲集

エグエス、H・スミス

Rチェンバロ協奏曲集

アレッサンドリーニ、コープマン、ピノック

Sヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ

ビルスマ、マイスキー、カシュカシアン(ヴィオラ)

From juncoop To juncoop5@goo at 2005 10/16 17:52 編集 返信

今日の音楽2

昨日結婚披露宴に出て、愛に満ちた2人を見て、とも優しい気分になれましたね・・。私もかれこれ5周年になったのですが、当時の結婚式の写真を懐かしく見て、いいものだなあ!とつくづく思いました。回りのいろんな人の支えや優しさ、自分1人だけで生きられないということをつくづく実感しました。

バッハ・アリア集から、カンタータ第170番の冒頭アリア

とても優しい音楽なので感動しました。


From juncoop To at 2005 10/16 13:41 編集 返信

アンケートその2回答 juncoop場合

@マニフィカト

コルボの1回目、もうこれがベスト。

Aモテット集

あまり深く数多く聴いてないので、まだ決定版が出せない。

Bカンタータ第4番

クルト・トーマス

Cカンタータ第21番

リリング

Dカンタータ第51番

マリナーとドナート

Eカンタータ第56番

Fディースカウとリステンパルト

Fカンタータ第78番

棄権

Gカンタータ第80番

Eマウエルスベルガー

Hカンタータ第140番

リヒター

Iカンタータ第211番

Fディースカウとマリナー

Jインベンションとシンフォニア

ヴァルヒャ、(ルージィチコバが廃盤なのが残念)

Kフランス組曲

ヴァルヒャ、彼の演奏によってフランスの良さを教えられた。

Lイギリス組曲

ピアノのグールド、チェンバロのヴァルヒャ

Mパルティータ全曲

レオンハルトのEMI盤。優雅さ、優しさが伝わる。

Nイタリア協奏曲

チェンバロのリヒターとピアノのブレンデル

Oヴァイオリン・ソナタ

バルヒェットの優しさ、素朴さが安らぐ

Pフルート・ソナタ

ランパルとヴェイロン=ラクロワ、この演奏も温かい演奏。

Qリュート曲集

リンデベルク(ブリリアント)、ゲルヴィッヒの全曲がないのが惜しい。

Rチェンバロ協奏曲集

レヴィンとリリングの緊張感のある演奏!

Sヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ

クイケンとレオンハルト

From juncoop To at 2005 10/17 22:50 編集 返信

第3回貴方の選ぶバッハ演奏ベストその2

それではテーマを変えます。貴方のベスト演奏は?その2という事です。曲目は、以下の通りなのですが、曲によっては、棄権も有りです。よろしくお願いします。


@マニフィカト

Aモテット集

Bカンタータ第4番

Cカンタータ第21番

Dカンタータ第51番

Eカンタータ第56番

Fカンタータ第78番

Gカンタータ第80番

Hカンタータ第140番

Iカンタータ第211番

Jインベンションとシンフォニア

Kフランス組曲

Lイギリス組曲

Mパルティータ全曲

Nイタリア協奏曲

Oヴァイオリン・ソナタ

Pフルート・ソナタ

Qリュート曲集

Rチェンバロ協奏曲集

Sヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ


From juncoop To at 2005 10/16 13:11 編集 返信

今日の音楽

皆さん、毎度です。 昨日に変わっていい天気になりました。

昨日は、京都で、友達の結婚式がありまして、夜遅くまで、いろんな人と再会し、楽しいひとときでした。

★montさん

「レシタティーヴ・アッコンパニャートと切り離して、
はたして楽しいものか?」

鋭いですね・・。私の場合歌詞より音楽優先でアリアばっかり抜粋するのにも関わらず、アリアとレシタはセットであるというmontさんの意見の通りですね・・。深い聞き方をされてます。


★skunjpさん

「ヴェルナーの手腕は素晴らしく、両者(メロディー 対 和音、 テーマ 対 対旋律)のバランスを細心に取っています。つまりメロディーなりテーマが威張りすぎないように、その他の旋律と和音が物を言うように、すごく気を遣っているんですね。」

素晴らしい!! skunさんの意見に惜しみなく拍手を送りたい。
ヴェルナーに対してこんなに賛辞が送られたことは、初めて読みました。私ならここまで音楽的にヴェルナーの良さを伝えることは出来なかったでしょう。さすがSkunさん、音楽をやってられるだけに評価が非常に鋭い。ただ呆然と聴いている私とは聴く観点が違いますね・・。このHPに書き込みされる方の音楽に対する深い見解に、私は恐れ多さを感じます。私も安易に素人的評価をするのが恥ずかしくなりますね。でもバッハは万人の人のものですから、音楽知識が低い私でも、あえて感想を述べることをお許しいただきたいと思います。


★追伸:あなたの選ぶバッハ・カンタータ名曲名演!は、ちょっと難しそうなので、書き込める方だけよろしくお願いします。


From Skunjp To at 2005 10/16 08:35 編集 返信

ヴェルナーの滋味、 その秘密?

junさん、カンタータいうたら米のめしと同じで、僕には欠かせない音楽。毎朝食べ・・・いや聴かなければ生きていけない僕であります。

そんなカンタータの名曲名演は数限りなくあり、今それを網羅的に書きしるすのは不可能です。

なぜならいつものごとく、時期によって大幅にチョイスが変わってくるからです。

たとえば今現在はモダン派のカンタータにはまっており、古楽派はあえて聴いていません。ここで下手に聴くと、ガラッと古楽派に変わりそうで・・・まだしばらくはモダン派を探求したいんです。(リリング+ヴェルナー)


というわけで、今日は先日予告しておきました「ヴェルナーの秘密」についてちょっくら書いてみます。まあ、大層なもんじゃないですが。(^^;)

実は最近、しばらくロッチェのカンタータに惹かれていた時期がありました。

「うん、なかなか良いじゃない!」

ロッチェの演奏はスッキリと現代的な趣があるんです。
しばらくそれが気持ちよかった。

しかしある朝、う〜んスッキリしすぎで、何かもの足らんなー、と思いつつヴェルナーをかけたんです。そしたら、まあ!ロッチェに不足していたものがすべて、そこにあったんです。

つまり滋味横溢、コクのかたまりなんです!

数年前、初めてヴェルナーを聴いたときには、どこかぼってりしと飽和したような響きと、緊張感の欠如に驚きましたが、聴き続けるうちに、その中にえもいわれぬ滋味とコクがあり、そこが非常に魅力的でした。

どうしてこう素晴らしいんだろう、とまあ、ずっと聴き込んでみたところ、最近こんなことがわかりました。

ヴェルナーの演奏は、まず、 1.旋律だけじゃなくて、それを支える和音と通奏低音が非常に充実している。 2.対位法的な部分で、テーマだけじゃなく対旋律が非常によく聞こえる。

これはどういうことかと言うと、通常の演奏はメロディなりテーマを強調して他を押さえるため、すっきり感とダイナミックな感じを出しますが、ヴェルナーは違う、その他の部分がとても鳴っているんです。

特に2については、ある指揮者の言葉を思い出しました。いわく・・・

「テーマの入りは当然強調するのですが、対旋律も弱くしないで十分に鳴らせてください!」ということ。

つまり、フーガのテーマをAとします。それにからむ対旋律B、C、D・・・があるとします。

するとこの音楽は、最初テーマAだけが鳴った後、対旋律が入ってA+Bという音楽が鳴り、次にはA+Cと言う音楽が鳴り、また次にはA+Dという音楽が鳴っているわけです。

ところがこの時、テーマAをあまりに強調しすぎて、B、C、Dの音量を落としすぎると、そのフーガでは結局テーマAだけが延々と繰り返されて鳴っているという、非常に単調な音楽になるわけです。(済みません。説明が下手で)

大切なのはテーマだけでなく、テーマと対旋律のからみである。そこにとても豊かな音楽が生まれるという理屈なんですね。

ヴェルナーの演奏は僕にこの話を思い出させました。

彼の演奏はメロディーなりテーマに絡んで、和音や対旋律がはっきり聞こえ、それが相互に影響しあって、すこぶる豊かで重層的な音楽になっているんです。

これはバロック専門の指揮者なら誰でもやっていることですが、ヴェルナーの場合は、そのバランスが特異で、和音と対旋律のバランスがかなり強いんです。

そうなると、音楽は明快さやすっきり感よりも、ぼってりと飽和した響きが強調され、その結果、あの滋味のかたまりのような演奏になって出てくるんでしょう。

明快でないという意味でヴェルナーの音楽は万人向きではないですが、豊かな和音と対旋律に虚心に耳を傾ければ、そこに類い希な、穏やかで豊かな音楽が鳴り響いているのがわかります。

ヴェルナーの手腕は素晴らしく、両者(メロディー 対 和音、 テーマ 対 対旋律)のバランスを細心に取っています。つまりメロディーなりテーマが威張りすぎないように、その他の旋律と和音が物を言うように、すごく気を遣っているんですね。

その意味で、ヴェルナーの演奏は卓越した繊細なものです。

そして、このような演奏様式は、E・マウエルスベルガーにも見られる気がします。

(興奮して長くなりました。済みません m(_ _)m


From mont_54 To juncoop5@goo at 2005 10/15 20:01 編集 返信

アリア集の是非

「バッハのアリア集」市販のCDもけっこうありますが、
やはり自分お気に入りオリジナルのディスクを持ちたい。
ですね〜。わかります僕もその気持ち・・・

でも、ちょっと待てよ。
レシタティーヴ・アッコンパニャートと切り離して、
はたして楽しいものか?

僕はいつもそこで悩んで、あげくは前後で離したくない
レシタティーヴやコラールは繋げて録音します。
(私用だから誰に気がねする必要もないし)

抜粋録音しようと思って聴き始め、けっきょくCD1枚
最後まで聴いてしまう。ダメな私です。

From juncoop To juncoop5@goo at 2005 10/15 11:01 編集 返信

今日の音楽

皆さん、毎度です。

バッハ・カンタータ名曲・名盤については、貴方の好きな曲と演奏を挙げていただくだけでも結構ですので、あまりコメントとかにこだわらずお気軽にお書きください。貴方の好きなカンタータと演奏こそが、貴方の名曲・名盤なのですから・・・。

それを見て、聴いてみたいと思う私であります・・。


【今日の音楽】

私は、カンタータのアリアばかりを集めた、バッハ・アリア集を編集して聴いておりますが、いいですよね・・。

主にリリングのカンタータ演奏から集めています。

バッハのアリアにはとても美しい曲が沢山ありますから、カンタータ全部を聴くのが大変でも、アリア抜粋という贅沢な聞き方はお勧めですね。70分MDで9巻もあります・・。カンタータ全集がCDで60巻程になりますから、MD9巻というのはとてもまとまっていますね。


From h_ueda_2182 To juncoop5@goo at 2005 10/14 23:06 編集 返信

RE:貴方の選ぶバッハのカンタータ名曲・名演奏

待ってました! カンタータの名曲・名演アンケート、といいたいところですが・・・
いざ応募しようとして、悩みました・・・。
juncoopさんもおっしゃっているとおり
>名曲というのもそれぞれ違うはず
ということです。

前回はBACH作品の中から名曲を抜粋(指定)して、好みの演奏者を回答するというものでしたが
今回は好きなカンタータ名曲及び演奏者という、2次元的な回答になり、まとめるのが大変困難かな、と。
・何故、その曲が好きなのか?
・その演奏家を選んだ理由は何か?

考え過ぎですか(笑)

From juncoop To at 2005 10/14 20:57 編集 返信

貴方の選ぶバッハのカンタータ名曲・名演奏

皆さん、こんばんわ・・お休みになりましたね。

貴方の選ぶバッハのカンタータ名曲・名演奏ということで、バッハのカンタータは教会・世俗合わせて215曲ほどありますから、皆さんが名曲というのもそれぞれ違うはず、他人が名曲というものを聞いてみて、再発見するということも素晴らしいことだと思います。また同じ曲でも、他の人が勧める名演を聴くことによって今までそうでもなかった曲が名曲だと思うことも多々ありますね。ということで、私なりにカンタータの名曲名演を考えてみました。皆様もぜひご参加ください。

@カンタータ第4番/クルト・トーマス 

もう4番については沢山の演奏を聴いたがトーマスの胸に迫る厳しさは、感動するばかり・・。

Aカンタータ第8番/ヴェルナー

ヴェルナーのテンポといい、温かい演奏は癒されます。

Bカンタータ第10番/ミュンヒンガー

この演奏でミュンヒンガーの合唱指揮者としての素晴らしさがわかりました。

Cカンタータ第12番/ラミン

12番はラミンの演奏が素晴らしい、12番自体が素晴らしい。

Dカンタータ第21番/リリング

もうこれはリリングしかありません!1部の苦悩、2部冒頭の愛、最後の歓喜・・傑作カンタータです。

Eカンタータ第24番/リヒター

冒頭のアリア、素晴らしい! リヒターならではの荘厳さ。

Fカンタータ第29番/まだまだ満足出来る演奏はなし。

Gカンタータ第31番/ヴェルナー

最後のアリアの素晴らしさ、ヴェルナーしかありません。

Hカンタータ第34番/リヒター

輝かしさ、情熱的という点でリヒターです。

Iカンタータ第39番/レーマン

この曲はレーマンによって良さを教えられました。

Jカンタータ第43番/ラミン

ラミンの43番は圧倒されます。ただ感動するばかり。

Kカンタータ第51番/マリナー

かなり演奏が多くて悩むのですが、マリナーとドナートが素晴らしい。

Lカンタータ第54番/トーマス

誰がなんと言っても、トーマスとヘフゲンです!

Mカンタータ第56番/リステンパルト

リステンパルトとFディースカウの名演は絶賛。

Nカンタータ第70番/リヒター

リヒターの演奏しかありません! 情熱的トランペットソロ

Oカンタータ第80番/Eマウエルスベルガー

この80番を超える演奏にお目にかかりたい!

Pカンタータ第82番/トーマス

これも悩むのですが、プライとトーマスがいいですね。

Qカンタータ第104番/ヴェルナー2回目

もうヴェルナーのために書かれたような曲。牧歌的で癒される。

Rカンタータ第106番/リリング

リリングの106番はとてもいいテンポで古楽器となっておりお勧め。優しさがあります。

Sカンタータ第119番/ヴェルナー

ロッチェもいいのですが、ヴェルナーが最高です。

○カンタータ第140番/リヒター

140番はリヒター決定! 感動・・荘厳、癒し、重厚!

○カンタータ第147番/ヴェルナー

147番はヴェルナーの2回目がいいと思います。アンドレのトランペットが光る。

○カンタータ第149番/リリング

ヴェルナーもいいのですが、リリングもいいですよ。

○カンタータ第150番/ヴェルナー

この渋いカンタータ、ヴェルナーによってかなり渋いです。

○カンタータ第151番/リリング

冒頭アリアの美しさ、リリングしかありません!

○第170番/マリナー

もう冒頭アリアの美しさではマリナーです。シェルヘンもいいのですが。

○カンタータ第180番/リヒター

冒頭合唱の荘厳さ、大らかさ、リヒターしかない!

○カンタータ第190番/鈴木雅明

鈴木さんの190番を超える演奏はまだありません!

○カンタータ第198番/シェルヘン

シェルヘン聴いたら他の198番聴けません!

○カンタータ第199番/まだまだ納得出来るものはない。

○カンタータ第200番/ヴェルナー

美しい! ヴェルナーに夢中になります。

○カンタータ第105番/レーマン

もう素晴らしいという言葉に尽きる!

From juncoop To at 2005 10/13 21:55 編集 返信

アンケートに基づく、曲と演奏を聴く2

@管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068

オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団

EMIクラシックス/1969年

冒頭序曲の堂々たるフランス序曲は、クレンペラーらしく重厚で壮大です。この曲は大編成でも違和感なく聴ける音楽です。バッハの器楽作品でも最も好きな音楽で、この曲でバッハが好きになったと言っても過言ではありません。2番が渋い音楽だけに対称的な3番は輝かしいですね。中間のヴィヴァーチュにおきましてもゆっくりとした演奏で、素晴らしいです。一方クレンペラーのアリアについては、ゆっくりと歌わせおりますが、個性味には欠ける普通の感じです。なんせアリアとなるとカザルス、リヒター、カラヤンという個性的で素晴らしい演奏を聴いてしまうと、他が平凡に聞こえるから危険ですね。クレンペラーの場合、とても美しく響かせています。ガヴォットについてもとてもシンフォニックで堂々たる演奏に圧倒されます。クレンペラーはこの組曲をかなり好んだらしくいろんなオケで何度も録音してますから、愛着が強いと思いますね。ブーレについても同様でテンポがとてもいいと思います。クレンペラーのテンポは、マタイとか60年代のベートーベンなど聞きますと、かなり遅いのですが、この3番については適度なテンポで説得力があります。最後にジーグは素晴らしい、輝かしさとか、壮大さがいいですね。さすがクレンペラーです。


Aブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調BWV1047

コレギウムアウレウム合奏団
タールtp、リンデbf、フッケob、マイアーvn

1966年/DHM

この2番は、この合奏団の録音で最も成功した例で、古楽器でこんなに素晴らしい演奏はいまだかつてないです。タールのトランペットやリンデのリコーダーなど素晴らしく、コンティヌオのレオンハルトがいいのも言うまでもありません。ブランデンブルクについては私は古楽器で聴くのが好きでして、古楽器で良さが発揮できる協奏曲集だと思いますね。特に2番、4番、6番は古楽器向きだと思います。


Bヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV1042

アンネ・ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

1984年/ソニー・クラシカル

ムターとアッカルドによる演奏を持っていないので、84年のカラヤン・ニューイヤーコンサートで聞きました。さすがにベルリンフィルだけに少し大編成。しかしムターのヴァイオリンは軽やか。シェリングに比べて、ちょっと線が細い気もするが、美人だけに甘く評価してしまうかも・・汗。カラヤンに対抗する気迫は十分にありますね。というのもムターのヴァイオリン、かなり情熱的で激しいです。この録音はライヴだけに緊張感が伝わってきます。カラヤン先生はチェンバロを弾きながら指揮してます。ムターの演奏を好まれる魅力がなんとなくわかりました。



★提案・・貴方の選ぶバッハのカンタータ名曲・名演奏というのはいかがでしょう?

私なら、BWV4,10,12,21,24,29,31,34,39,43,51,54,56,70,78,80と挙げ出したらキリがありませんね・・。



From juncoop To juncoop5@goo at 2005 10/12 23:03 編集 返信

今日の音楽

いやあ、皆さん、久しぶりにここで会えまして、とても嬉しいですね。アンケートでいろいろとお答えいただきまして、有難うございました。日向さんや、uedaさんにも改めて御礼申し上げます。 今回、器楽10に対して声楽5作品ということで、声楽ファンにはご不満もあられたかと思いますが、カンタータとか沢山の名曲がありますものの、あえてレコ芸アンケート曲でいかせていただきました。バッハの作品はやはり鍵盤と声楽が大半ですね。今後もカンタータとかアンケートなどやりたいと思います。

まあ、しかし仕事の方はなにかと大変で弱っている今日この頃、それにも関わらず、秋は深まるばかり、紅葉も迫り、冬が到来。1年はとても早いですね。こんな季節ですが、秋なので哀愁の音楽を聴いてます。

【今日の音楽】

●バッハ/音楽の捧げ物BWV1079

パイヤール指揮パイヤール室内管弦楽団

ジャリ(Vn) ラルデ(fl)

1986年/BMG

この演奏は、オーケストラ版というよりどちらかというと、室内楽編成で、1パート1人という感じです。各リチェルカーレは弦とフルートでやってます。パイヤールは1回目をデンオンで録音してますが、フルートはラリューだったはず。これは2回目の録音。ラテン的な演奏で、明るい感じが特徴ですね。ミュンヒンガーとかレーデルになるとちょっと暗めの感じになります。リラックスして聴くなら、パイヤールの室内楽編成とか、レオンハルト、リヒターあたりもいいかもしれませんね。MAKもかなりお勧めです。


From juncoop To at 2005 10/12 22:33 編集 返信

アンケート結果についてコメント

今回のアンケート、かなりの名盤が揃いまして、感激してます。
新旧の録音、モダンと古楽の録音。名盤揃いですね! 参考にさせていただきます。

管弦楽組曲やブランデンブルクは、10人10色ですね。さすがに録音が多いだけに、1位なし。

ヴァイオリン協奏曲はムターですね。これはアッカルドとの19歳録音かと。

音楽の捧げ物は、1位としてベーリンガーのヘンスラーでした。

無伴奏Vnのファンダールも2票ですが、1位。

無伴奏チェロはモダンのフルニエと古楽器ビルスマの激戦!

オルガンはさすがにヴァルヒャは根強いですね。コープマンも迫る!

平均律がコープマン1位で、これは私も激しく同意!

ゴルトベルクは1位なし! これも激戦ですね。

147番はヴェルナーの支持が3人・・嬉しいです。

ロ短調ミサ  モダンのヨッフムと古楽器のヘレヴェッヘ激戦

マタイはリヒターの2回目、マクリーシュと激戦!

ヨハネもリヒター圧勝! 根強い

クリオラがフレーミヒとミュンヒンガーというのが意外! 古楽器に1位が出るかと思いました。

フーガの技法が、コープマンとヒルの激戦。この曲チェンバロになるとは!


意外にも、ガーディナー、ホグウッド、パロット、レーデル、ヴィンシャーマン、マリナー、シュライアーの名前が出ませんでした・・。

しかし、1位以外の演奏もなかなか素晴らしいのが揃いました。参考になりますね・・。今後聞いていきたいと思います。

アンケート回答者の方がたには、お忙しい中大変有難うございました。


From juncoop To at 2005 10/12 22:16 編集 返信

第3回バッハ・アンケートの結果

皆さん、今回のアンケートに さっそくご回答有難うございます。タミーナさんに打診しましたが、残念ながら、ご無理なようなので、結果を発表させていただきます。

@ 管弦楽組曲
マゼール指揮ベルリン放送交響楽団60年代 廃盤、カザルス指揮マールボロ音楽祭管
リリング、ヴァルヒャル指揮&スロヴァキア室内、ピノック、ミュンヒンガー
リヒター/ミュンヘンバッハ管、サヴァール指揮ル・コンセール・デ・ナシオン

A ブランデンブルク協奏曲
コレギウムアウレウム合奏団、コッホ指揮ベルリン室内管、MAK、
ヴァルヒャル指揮&スロヴァキア室内、イル・ジャルディーノ・アルモニコ
ラ・プティット・バンドの新盤、カール・ミュンヒンガー 3回目の録音(LP)

Bヴァイオリン協奏曲
★ムター 1位 2票
シェリング指揮ヴィタートゥール音楽院管、マンゼ&ポッジャー
ブラッヒャー/ミュラー=ブリュール、グリュミオー
寺神戸亮、若松夏美、バッハ・コレギウム・ジャパン

C音楽の捧げ物
★ベーリンガーのフォルテピアノ 1位 2票
ミュンヒンガー指揮シュトウットガルト室内管の2回目。MAK、アーノンクール
リヒター、バウムガルトナー/ルツェルン弦楽合奏団、クイケン・アンサンブル

D無伴奏ヴァイオリン
★ルーシー・ファン・ダール 1位 2票
シェリングのグラモフォン、ポッジャー、シゲティ、アーヨ、グリュミオー
ヒラリー・ハーン、クイケンの2回目、メニューイン

E無伴奏チェロ組曲
★ビルスマの1回目 1位 2票
★フルニエ     1位 2票
ウィスペルウェイ、シャフラン、ビルスマ(新)、セゴビア(g)、鈴木秀美、カザルス

Fオルガン作品集
★ヴァルヒャ 1位 3票
コープマン  2位 2票
リヒター、イゾアール、マリー・クレール・アラン

G平均律
★コープマン 1位 2票
リヒテル、アファナシエフ、バレンボイム、ニコラーエワ、スコット・ロス、グールド
キース・ジャレット(第1巻、ピアノ)、デムスの1970年録音、

Hゴルトベルク変奏曲
グールドの1回目、鈴木雅明、アンタイ旧盤、グールド81年、コロリオフ
シトコヴェツキーの弦楽合奏版、コープマン、レオンハルト

Iカンタータ第147番
★ヴェルナー 1位 3票
鈴木雅明 BCJ、リリング、リヒター

Jミサロ短調
★ヨッフム 1位 2票
★ヘレヴェッヘ 1位 2票
クレンペラー指揮フィルハーモニア管、ヘルゲンブロック、リヒター
レオンハルト/ラ・プティット・バンド、ブリュッヘン

Kマタイ受難曲
★リヒターの2回目1979年 1位 2票
★マクリーシュ  1位 2票
クレンペラー、グテンベルグ03年盤、フェルトホーフェン/オランダバッハ協会
レオンハルト、鈴木雅明、ヘレヴェッヘ(1回目)、リヒター1958

Lヨハネ受難曲
★リヒター  1位 3票
リリンクのヘンスラー盤、クイケン、鈴木雅明バッハ・コレギウム・ジャパン、
ヘレヴェッヘ/コレギウム・ヴォカーレ 87年2001年

Mクリスマス・オラトリオ
★フレーミヒ指揮ドレスデン聖十字架Cho  1位 2票
★ミュンヒンガー指揮  1位  2票
クルト・トーマス、ヤーコプス/ベルリン古楽アカデミー
クイケン、ラ・プティット・バンド

Nフーガの技法
★トン・コープマン、ティニ・マトー  1位 2票
★ロバート・ヒル  1位 2票
パイヤール、MAK、ジュリアード四重奏団、ヴァルヒャ
グールドのピアノ、モロニー

From Skunjp To juncoop5@goo at 2005 10/12 17:45 編集 返信

いやはや・・・


nujikoaさんまで参戦なさるとは・・・ 

お久しぶりです。お元気でしたか?

クレーメルの再録、お話しを聞いて聴きたくなりましたね。

>演奏はもうギシギシに磨き上げてあります。
 例えれば最新の自動車。昔の車にはあった豪快な音も、振動も、味わいも?、
 すべてが削ぎ落とされて、ひたすら快適で静か。。。クール&ソリッド。。。

う〜ん、相変わらす巧い表現・・・


さて、ほかにもmontさん、アマデオさん、nekonyaさん、uedaさん、葛の葉さん
など大御所が出そろい、それに沙羅さんまでコメントをいただきました。

そこで仕切る必要のない僕としては、コメントに触発された結果、聴きたくなった
演奏を列挙してみます。

・・・ただ無責任に列挙しただけです。スンマセン(^^;;



Nフーガの技法:モロニー

C音楽の捧げ物:バウムガルトナー/ルツェルン弦楽合奏団
  
   ・・・こんなのありましたっけ!

G平均律:スコット・ロス 
 
Kマタイ受難曲:フェルトホーフェン/オランダバッハ協会

   ・・・ヨハネは持っています。透明感のある良い演奏です。
     リフキン方式の合唱の美しさ!

G平均律:デムスの1970年録音
   
Aブランデンブルク協奏曲 :ヴァルヒャル指揮&スロヴァキア室内

          同 :カラヤン/BPO

E無伴奏チェロ組曲:シャフラン




・・・こういったアンケート企画は楽しいですね。

また、いつか実施してください。

(財布が心配・・・)




From 日向 沙羅( Mail ) To juncoop5@goo at 2005 10/12 04:11 編集 返信

本当に御無沙汰で申し訳ありません…。

皆様。こんな時間ではありますが、お久し振りの日向です。
junさん、ほぼ準会員?以下の投稿頻度となっている私ですが、
お声を掛けて頂き、とても嬉しく思っています。
皆様もお変わりない??ようで、
不定期ではございますが拝見させて頂いております。
心のよりどころとして変わらずクラシックを聴いている。
これは私も同じではありますが、変わらぬ皆様の熱い迸りを見ると、
思わず微笑まずにはいられませんね。

日向も遅まきながらアンケート回答致したく思いますが、
やはり皆様と比して絶対量・種類が少な過ぎまして、
過去に当サイトで吐露致しました曲と、
大差ない事をお許し頂きたく思います。

@管弦楽組曲
 以前はカラヤンの濃い演奏が私は一番だったのですが、
 近年はミュンヒンガーの整った、そして枯れた演奏が心に響きます。

Aブランデンブルク協奏曲
 棄権します。私の病的な心には、ブランデンブルクは眩しすぎます。

Bヴァイオリン協奏曲
 協奏曲ですか。ソナタならばバルヒェツト&ラクロワで
 私的には決まりなのですが、協奏曲だと総じてコレだと
 いうのはありません。あまり推せませんが、
 リリングですらまあまあか?と思ってしまう程です。

C音楽の捧げ物
 これは私の聞き込み対象の一つです。まだイチオシが出ません。

D無伴奏ヴァイオリン
 迷いますが、最も私が震える音としてメニューインを。

E無伴奏チェロ組曲
 これは雄大なるカザルスで聴きたいです。

Fオルガン作品集
 これはもうヴァルヒャ。数・質とも揃って聞く事が出来ます。
 ただ柔らか頭にはなれないので、注意が必要です。

G平均律
 グールドの麻薬が抜けません。ただし個人的な感想ではありますが、
 平均律は誰が演奏しても1巻の完成度が究極なのに対し、
 2巻は1巻に比べて訴えが弱く感じます。
 これは演奏家というより原曲の密度が、
 1巻の方が極めつけだったからだと思っています。

Hゴルトベルク変奏曲
 何種か聞きましたが、これも未だ聞き込み対象です。

Iカンタータ第147番
 リヒターで。輝かしさとメリハリの良さで選びました。

Jミサロ短調
 ヨッフムで。じんわりと訴えてくる厚みがたまりません。

Kマタイ受難曲
 これは何を言われても私はリヒター。日向としては58年録音を。
 75曲目のバス・アリアだけでも、私の死後に流して欲しい…。

Lヨハネ受難曲
 これは最近迷ってます。以前はリヒター押しで、
 終局合唱の美しさに酔ってたのですが、
 近年自己陶酔の元気が薄れてきました。保留ということで…。

Mクリスマス・オラトリオ
 うーん。これは皆さんの非難を承知で申しますが、
 正直大作の感じがしない…。
 宗教叙事詩的観点ではマタイやヨハネと比べ格段に劣るし、
 1行事ととらえるなら、カンタータの究極傑作とは
 比べ物にならない。
 もちろん個人的感想なのですが…。棄権対象ですね。
 なのに批判めいた事を書いて申し訳ありません!

Nフーガの技法
 これは演奏家云々より曲の深さに脱帽です。
 ヴァルヒャはもちろん、グールドのピアノ、
 今一つ知名度低いモロニーでも聴ける。
 必聴版を挙げるのは難しいですね。

うだうだと書いてしまいました!
皆様のご不興を買ったとは思いますが、なにぶん経験値が低い。
自民党26歳の彼ではありませんが、大目に見てやって下さいまし。

久々なのに勝手な事を載せてしまいましたが、
またいづれ訪れます。きっとその時も成長ない事でしょう。
最近は金欠ですし…。
それでは皆様、年末に向かい懐気になるところではありますが、
益々の様々な感想、楽しみにさせて頂きたいと思います。
おやすみなさい。

From juncoop To at 2005 10/11 23:10 編集 返信

h.uedaさんのご提案の回答

私以外の方からのバッハ・アンケートや提案については、おおいに結構かと思います。

ぜひよろしくお願いします。有難うございます。

From h_ueda_2182 To juncoop5@goo at 2005 10/11 22:56 編集 返信

アンケート回答

@管弦楽組曲

Aブランデンブルク協奏曲
カール・ミュンヒンガー 3回目の録音(LP)
Bヴァイオリン協奏曲

C音楽の捧げ物

D無伴奏ヴァイオリン

E無伴奏チェロ組曲

Fオルガン作品集

G平均律

Hゴルトベルク変奏曲
レオンハルト
Iカンタータ第147番

Jミサロ短調
ヘレヴェッヘ
Kマタイ受難曲
ヘレヴェッヘ(1回目)
Lヨハネ受難曲
リヒター
Mクリスマス・オラトリオ

Nフーガの技法

********************************************

遅ればせながら回答致します。
空欄は特に一押しのものが無い、という事です。
又、今は声楽曲しか聴いていないので(といって、ドイツ語はさっぱりですが(笑))
器楽曲は今のところ力が入りません。
やはりバッハ音楽の真髄は(私の中では)教会カンタータだと思っておりますし、このような結果になりました。

juncoopさんの掲示板に参加させて頂いて、このように皆と同じテーでバッハ音楽について語れる機会を与えて頂いて感謝しております。
そこで、このような事を述べるのはいささか不謹慎かもしれませんが
juncoopさんさえ良かったら、juncoopさん以外の投稿者からのバッハ音楽に関する各種アンケートや提案に対し、機会を遮断されることなく、仕切って頂きます様お願いする次第です。